秋の夜長、天の川銀河の妄想にひたる(2)

前回、面白い地形を見つけたと書いたが、具体的に紹介する前に、もう少し、この地域を観察してみたい。
対象としている地域は、下の地形図の赤枠部分だ。

そして、上空高い位置から、矢印「A」の方向を見た3D地形図が下の図である。

この図は、山襞など細かい地形まで表現すると、本質を見逃すと考え、影無しの設定で作ったものだ。
ここで影付きの設定にしてみると下の図のようになる。

突出する矢山岳やB山や烏山の丸い頂きが目立っているが、C山は頂が判然とせず、ガタガタとした山塊であることがわかる。

この地域を地上からであるが、JR小川駅の架橋の上から撮影してみた。
上の3D図は、A山、B山、C山を結ぶ直線と、日岳と矢山岳がを結ぶ直線の交点(便宜上サークルセンターと命名)の上空あたりから見た様子になる。

上の写真の矢山岳やB山、C山付近を拡大してみる。

矢山岳は突出した左右対称の台形であり、B山は不自然に丸く、C山はガタガタとした稜線をしている。
じゃあ、C山を上空から見たらどうなっているのだろうか?と考え、上空からの視点で見た3Dの地図が下だ。

 

C山の頂上は判然としないが、何やらバリカンで刈り取ったかのような太い溝があるではないか。

冒頭の地形図の矢印「B」方向からみると。

そして、バリカンで刈り取ったかのような太い溝の領域をマーキングしてみると、

これはどうやってできたのだろう?
近年になって、山を削ったのだろうか? まさかそれはなかろう。
地表に現れた浸食されやすい地層部分が流されたのか?
黄色の凹み部分は上図の左側、氷川を挟んだ対岸のB山の凸と形が似ているようにも見える。

これが、面白いと書いた地形であるが、更に妄想は広がっていくのであります。

つづく