<驚愕>八代平野の山並みは古代人が天球を模して造った!(3)
前回、天の川の形状と地形との類似性について説明したが、我々になじみのある恒星や星座と地形との関連について私が考えたところを述べていきたい。
今回は蠍座がテーマだ。
蠍座について
サソリは日本ではなじみは薄いが、沖縄の八重山諸島には自然生息しているらしい。
サソリ類の生息域はかなり広く、熱帯地方が分布の中心だが、砂漠にも生息し、アジアでは北朝鮮や内モンゴルまで、かなり寒い地域まで分布しているとのこと。
古代の日本においても、サソリが身近で危険な生き物だった可能性もありそうだが、日本における蠍座は、その形から釣り針にたとえられ「魚釣り星」「鯛釣り星」「漁星」などと言われてきたようだ。
超古代の人々が蠍座をサソリととらえたのか釣り針ととらえたのかは不明だが、全天でも最も目立つ星座の一つなので何か重要な意味を持たせていたと考えられる。
西洋の神話によれば、蠍座はオリオンを毒針で刺殺して天に上げられた大蠍だ。
また、サソリの胸に相当する部分に輝く赤い星が1等星のアンタレスであり、火星に対抗する戦いの星だ。
サソリの地上絵
もしかしたら「釣り針」なのかもしれないが、ここでは、以前の投稿で取り上げた不思議な地形をサソリの地上絵と呼ぶことにする。
下記投稿において、サソリの地上絵と蠍座や周辺の天の川の形からその関連性を述べた。
これらの関連性が偶然に生じたのであれば、どれだけ奇跡的な偶然なのだろう!と思うのだが、今回、追加で関連性を裏付ける幾つかの事実をとり上げる。
蠍座の見かけの大きさについて
蠍座は天の川の流れを横切って垂直に位置しており、天の川が地平線と平行に上ってくるときは、地平に対して、蠍座が垂直に立ち上がる姿が見られる。
下の図の蠍座の主要な星の並びの一番下の並びの星から、アンタレスまでの角距離を測ると、水色で書き込んだように約21°だ。
また、銀河系の中心の方位をゼロとした時、アンタレスの方位角(水平方向の角度)は約7.9°となる。(図示はしていない)
日岳―矢山岳ラインと地上絵
今回も、日岳―矢山岳ラインとA山―B山ラインが重なる地点(北緯32度36分48.59秒、東経130度41分43.2秒)に立ったと想定して話を進める。
B山周辺をさそりの地上絵と仮定したとき、アンタレスがB山のピーク付近、尻尾の丸まった部分は、ピラミッド状の三山の真ん中の山であるPB2に相当する。
日岳からB山のピークまでが、約6.3°、日岳からPB2のピークまでが27.4°となり、B山とPB2のピーク同士の角距離は約21°である。
南東方向の山並みから、ほぼ垂直に上る蠍座を、見かけの大きさをそのままに、横倒しにして地上に描いたのが、B山を中心とするさそりの地上絵(釣り針の地上絵かもしれないが)ということになる。
このとき、蠍座の尻尾の中にある天の川の丸い文様も、さそりの地上絵とともに地上に描かれたに違いない。
本日のまとめ
日岳―矢山岳ラインとA山―B山ラインが重なる地点、北緯32度36分48.59秒、東経130度41分43.2秒の地点に立って、八代平野東側のB山周辺を見た時、天の川が地平と平行に流れ、かつ日岳ー矢山岳ラインと天の川銀河の中心が一致する時代において、B山の上空にアンタレスが輝く。サソリの地上絵とみなせる地形は、地平線を垂直に上る蠍座を大きさをそのままに横に倒して地上に映したものではないだろうか。
<<つづく>>
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