<驚愕>八代平野の山並みは古代人が天球を模して造った!(4)
前回、蠍座とサソリの地上絵と思われる地形との関連を述べたが、今回はカシオペア座(カシオペヤ座ともいう)に関することを述べていきたい。
以前、下記の記事の中で、雁回山を上空から見た時、カシオペア座に似ていると書いた。
今回、形状が似ているだけでなく、位置に関しても関連があることを示し、雁回山がカシオペア座の地上絵であることの裏付けを示したい。
カシオペア座について
ギリシア神話の中では、カシオペアはエチオピアの王妃として登場するが、日本では船の錨に似ていることから「いかり星」と呼ばれていたらしい。
日本の古代人が、蠍座を「鯛釣り星」、カシオペア座を「いかり星」と海に関連するものとしてとらえていたのかもしれないが、ここでは、カシオペア座という名称で話を進めていく。
北の夜空では、北斗七星と並んでよく目立つ星座であり、重要な意味を持つ星座であったことは想像される。
天の川はいて座や蠍座付近が銀河の中心方向なので明るく太くなっているが、カシオペア座付近では輝度が低くあまり目立たない。
カシオペア座の方向
カシオペア座が銀河の中心方向からどれくらいの角度離れているかを図に示す。
銀河の中心方向からカシオペア座のβ星までの角度をφ5、ε星までの角度をφ6としている。
雁回山の方向
雁回山についても、上記、φ5、φ6に相当する角度を調べてみたい。
今回、矢山岳―日岳ラインから、雁回山の東の端のすそ野付近(東端)までの角度をφ5、西の端のすそ野付近(西端)まで角度をφ6とおいた。(ただ、この東端、西端の決め方はある程度アバウトに設定せざるを得ない)
もし、カシオペア座と雁回山に関連があるとしたら、それぞれのφ5,φ6が近い値になるはずだ。
測定結果
調べた結果、予想は当たっていた。
φ5、φ6に関して、値がかなり近いのだ。
つまり、見える方向や見かけの大きさについて、カシオペア座と雁回山は関連があると言ってもよいと考える。
上空から見た雁回山とカシオペア座の形についても、おさらいをしておく。
下図の上段は雁回山の地形図だ。
下段も雁回山の地形図だが、標高250m以上を白色で表現し、カシオペア座の星座図と重ねている。
さそりの地上絵と同様、超古代人はカシオペア座の形を山の起伏で立体的に表現したのではないだろうか。
本日のまとめ
日岳―矢山岳ラインとA山―B山ラインが重なる地点、北緯32度36分48.59秒、東経130度41分43.2秒の地点に立って、八代平野北側の雁回山周辺を見る時、天の川が地平と平行に流れ、かつ日岳ー矢山岳ラインと天の川銀河の中心が一致する時代においては、雁回山の背後に重なるようにカシオペア座が横たわる。
この事実と上空から見た形状から考えて、雁回山はカシオペア座を地上に映した地形の可能性がある。
<<つづく>>
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