山並みの不思議~保存版!謎リスト(その1)

これまで、熊本県の八代平野周辺の山並み(地形)の不思議を探ってきたが、整理の意味で2回に分けて、どんな謎があったかを振り返る。

5つの謎

全てが関連することなのかもしれないが、謎は大きく分けて5つだ。

  1. 半円状に並ぶ多重の山並みの謎
  2. ピラミッド形状の三山の謎
  3. 立神から北東に延びるラインと周辺の山々の配置の謎
  4. サソリの地上絵と天の川銀河とのかかわりの謎
  5. 雁回山の謎

今回は1と2の謎について振り返る。

1.半円状に並ぶ多重の山並みの謎

八代平野全体を見渡した時、山並みが2重(一部3重)の同心円状に並んでいる。
一部、放射状に並んでいる箇所もある。
同心円の中心は、日岳と矢山岳、AとBが見かけ上重なって見えるポイントであり、同時に水昌山および名称不明の山「??」の尾根が指し示すラインと交わるポイントだ。(下の地形図を参照)
他にもこの「中心点」と関連しそうな主な地域を描きこんでいる。

「中心点」を中心とする同心円上に並ぶ山並み  出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねたものに記号、文字を追記して掲載

 

日岳と矢山岳、および、A、B、C間の稜線の相似性について写真で示す。

「中心点」付近で撮影
「中心点」より、南東方向約1km地点で撮影

このような、規則的な配置や形状はどのような要因で出来たのだろうか?
単なる偶然ではないと思う。
太古の隕石衝突のクレーターや火山の外輪山の名残が考えられるが、そのような情報は入手できておらず、現時点、全くの謎である。

2.ピラミッド形状の三山の謎

「白髪山」を中心とした、3つのほぼ直線状に並ぶ低山(PB1、PB2、PB3)がある。
白髪山に関しては2つの伝説がある。
白髪山の東陽町側の麓には、長さ27m、高さ9mの天然のアーチ橋があるが、白髪天神が山を出るとき、堤防のような岩をけり倒した時にできたという。
また、古墳時代に建緒組命(たけおぐみのみこと)という豪族が、天皇の命を受けてヤマト王権に服従しない土蜘蛛を討伐し、白髪山あたりで野営した際に、謎の火が現れ白髪山に下りるのを目撃し、それが「火の国」の語源になったとのこと。

奇遇にもこの三山は、エジプトの3大ピラミッドの配置をほぼぴったり2倍に拡大した配置と見ることが出来る。

 

エジプトの三大ピラミッドとの配置比較

 

この三山の南側、山並みCに沿って3つ並んだ山(PC1、PC2、PC3)がある。
PC1→PB1、PC2→PB2、PC3→PB3、の3つのラインは、宇城市の小川町の観音山近くで交わる。
観音山にも3つのピーク(「1ちん」「2ちん」「3ちん」と呼ばれていた)があり、何らか関連があるのかもしれない。

2つのピラミッド状三山をつなぐ  出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねたものに記号、文字を追記して掲載

撮影ポイント②(JR小川駅近くの陸橋上)からの写真だが、位置を少し移動すれば、三山同士が重なることがわかると思う。

2重の三連ピラミッド形状の山々

ちなみにPC2→PB2のラインを延長すると、1の謎で述べた「中心点」に至る。

放射状の配列や観音山にも存在する3つのピークとの関連、エジプトの3大ピラミッドとの配列に関する類似点、これらは単なる偶然なのだろうか?

<< 続く >>