山並みの不思議~保存版!謎リスト(その2)

今日は前回の続き、以下の残る謎について振り返る。

3.立神から北東に延びるラインと周辺の山々の配置の謎
4.
サソリの地上絵と天の川銀河とのかかわりの謎
5.雁回山の謎

3.立神から北東に延びるラインと周辺の山々の配置の謎

名称不明の山「B」は、謎1で述べた八代平野を囲む半円状の山並みの中心を求める際に登場した山だが、ピラミッド形状の三山を含めて周辺の山々と不思議な配列を構成する。

Bの山と周辺の山の位置関係 出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ね記号、文字を追記して掲載

上図を見ると、複数の山のピークがPB3とBの山頂を対角とするひし形形状付近に、規則性をもって配置していることを強く感じる。
そして、Bの山頂とPB3の対角線(赤い直線)の延長上に立神熊野座神社がある。

3D化してみると、ピークの配置だけでなく、城壁のような地形や環状の地形もあって、異様な感じを受ける。
ここは八代平野の中でも、不思議な地形が特に集中する地域ではないだろうか。

立神上空よりBの山方面を見る(高さ方向は1.5倍強調)  出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねものに記号・文字を追記し、3D化して掲載
Bの山の上空より立神方面を見る(高さ方向は1.5倍強調) 出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねものに記号・文字を追記し、3D化して掲載

4.サソリの地上絵と天の川銀河とのかかわりの謎

謎3と同じ地域を別の見方をしたとき、浮かび上がる謎だ。
Bの山や周辺の地形図を俯瞰したとき、私はどうしてもサソリやザリガニの姿を思い浮かべてしまう。

出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねて作成し、絵を追記

古代遺跡と言えば、太陽の方向を示したものや星座を地に映したもの等、天文現象や天体とかかわりを持つものが数多く知られている。

次の理由から、上記の地形が蠍座を地上に映した地上絵の可能性があると考えている。
蠍座は天の川を横切るように横たわるが、丸めた尾の中の天の川にあまり目立たないが、丸い形の模様が存在する。
これは、無数に集まる星とそれらの光を遮る暗黒物質とによって偶然生じた模様だろう。
下の星座図を参照願いたい。

銀河中心付近の星図  出典:ステラナビゲータ11にて作成した図にコメントと図形を追加

先に挙げたサソリの絵を描いた地形図に書き込んでいるように、サソリの巻いた尾の中に相当する場所に環状の地形がある。
天空の天の川銀河に丸い形の模様と蠍座があり、地上にも丸い環状地形があり、それを取り巻く地形が、あたかもサソリの形に見える。
こうなると、どうしてもサソリの地上絵と考えてしまうのは私だけだろうか?

地形もサソリを連想するが、山のピークの配置もまた蠍座を形作る星々の配置とよく一致している。
下はステラナビゲータ11という天体ナビゲーションソフトで作った画像と国土地理院の地形図を上下に並べて比較している。
左列の上は天の川銀河の中心付近と蠍座の配置だ。
下は現在取り上げている地域に関し、標高に応じて白黒のコントラストを付けたものだ。
山のピークを描き込んでいるが、実際に存在するピーク▲と不明瞭、もしくは存在しないピーク△も描き込んでいる。
驚くことに、蠍座の星々とよく対応が取れるのだ。

真ん中の列は天空の丸い文様と地上の環状地形の部分を拡大したものだ。
輪郭を強調した右の上下を比較してほしい。
これもよく類似していると思う。

出典:(上列)ステラナビゲータ11で作成し文字や図形を記入  (下列)国土地理院「自分で作る色別標高図」にて作成し文字や図形を記入したもの

 

上記の地形が蠍座を地上に映したものだと仮定すると、周辺の地形が天の川銀河の中心部に相当するものではないかと思い考察してみた。
下図のように、奇妙な類似箇所が幾つか存在する。

出典:(上列)ステラナビゲータ11で作成し文字や図形を記入  (下列)国土地理院「自分で作る色別標高図」にて作成し文字や図形を記入したもの

以上、普通に眺めれば地方のどこにでもあるような地形と宇宙とが不思議な類似を見せている。
これらのことは、私の主観や思い込みによる現象とは思えないのだが。

5.雁回山の謎

八代平野と熊本平野の境に位置する雁回山は、低山とはいえ独立峰なので、よく目立つ山だ。
私はオーストラリアの先住民の聖地ウルル(エアーズロック)と似ていると思う。

ウルル遠望
雁回山遠望

雁回山の地形図にウルルの外周の輪郭を重ねてみた。
規模としては同程度だ。

雁回山にウルルの輪郭線を重ねた図  出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねたものに記号、文字を追記して掲載

雁回山の高さを2.5倍強調し、色を茶系統にし、3D化してみると下の通り。

雁回山の3D図(高さ2.5倍強調) 出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ね3D化、記号、文字を追記して掲載

 

両者を比較すると、

◆ウルル
平地からの高さ  335m
周囲の長さ    9.6km
位置       南緯25度23分   東経131度5分

◆雁回山
標高       314m
周囲の長さ    約11km
位置       北緯32度23分   東経130度42分

単に大きさや形が似ているだけでなく、偶然かもしれないが、雁回山からほぼ真っすぐ南下するとウルル近傍に至るわけだ。

(追加)雁回山の謎

もう一つ深い意味をもつかもしれないことに気が付いたので触れておく。
雁回山の地形図は、下の通り。

雁回山 出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねたものに記号、文字を追記して掲載

標高250mを境にして、白黒のコントラストを強調してみると、「M」のような文字が浮かび上がる。

 

カシオペア座は、よく「W」の字の形と教えられるが、天高く上ったときは、「M」の字に見える。
この状態の星図は次のとおり。

縦横比率はそのままに、縮尺を調整して重ねてみると次のとおり。

強引なこじつけだと言われそうだが、蠍座同様、天の川上に位置するカシオペア座と関連している可能性はあると思う。

まとめ

以上、これまで挙げてきた謎を若干の追加情報を交えて振り返った。
歴史や地学など、全くの門外漢の私だが、想像力と好奇心をたよりに謎ときにチャレンジしていきたい。
日本地質学会が一般人からの質問を受け付けているので、先週、一部質問メールを投げたところだ。

◆意見や情報がありましたら、ご連絡の程、宜しくお願い致します。

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