山並みの不思議(2)

2022年9月5日

オリオンミステリー?

この歳になって「月刊ムー」を読んでいるとは、やや恥ずかしいのだが、9月号で広島県の日本ピラミッドと言われる葦嶽山を挟んでピラミッド形状の山が3つ直列していることを発見したという記事があった。
エジプトの3大ピラミッドの並びがオリオン座の3つ星を地上に映したという説があるが、これのルーツとなるのが、上記の日本の古代ピラミッドではないかという何とも壮大で夢のあるストーリーが書かれている。(購入をケチって本屋で走り読みしただけなので詳細は自信がない)
ところがだ、驚くことに、我が八代平野にもピラミッドと呼んでもよさそうな形の3つの直列する山があるのだ。

しかし、3つのピラミッド状に見える山が直列していることを話題にしているのを聞いたことが無いし、本でも見たことが無い。
もしかして、私が最初に言い出したことなのだろうか?
情報をお持ちの方はぜひとも教えていただきたい。
とにかく、下の写真を見てほしい。(クリックで拡大)

前回の投稿で書いた矢山岳が雲を頭にかぶって左端に見える。
B、Cと勝手に名前を付けた山も矢山岳の手前と右隣に見える。
問題の3つのピラミッド形状の山は、Bの稜線を右に進んでいったところに、等間隔で並んでいるのがわかるだろう。
高さも形もよく似た3兄弟のような山である。
中央の山だけ、名前が分かった。
「白髪山」という。
下はコメントを書き込んだ写真です。(クリックで拡大)
前回説明した不思議な配置の山々のすぐ南に位置するのも何か意味がありそうに思えてしまう。

この3つのピラミッド型の山をP1、P2、P3と呼ぶことにする。
その中でもセンターに位置するP2は白髪山(白髪岳)と呼ばれ伝説の山なのである。

白髪山について

白髪山は氷川町と八代市東陽町の境に位置する標高241.6mの双頭の山で見る角度によっては、均整の取れた円錐形に見える山だ。
白髪山の東陽町側のふもと、五反田という地区に天然のアーチ橋がある。
東陽町は石工集団の里として知られ、熊本だけでなく日本各地の石橋の建設にかかわった。
ここに、人工ではなく天然の岩で出来たアーチ橋があるのだ。

天然石橋(下の家の屋根と比べると高さと大きさがわかる)(クリックで拡大)

 

説明の看板(クリックで拡大)

観光地でもなく目立たない場所にあるが、近くで見たときの大きさに感動した。
地震でも落ちなかったのはすごい。

白髪山にはもう一つ重要な伝説がある。
本やネットの情報を要約すると次の通りだ。
古墳時代に建緒組命(たけおぐみのみこと)という豪族が、天皇の命を受けてヤマト王権に服従しない土蜘蛛を討伐し、白髪山あたりで野営した際に、謎の火が現れ白髪山に下りるのを目撃した。
それを天皇に報告すると火が下った国だから火国と命名するようにとおっしゃられたとのこと。
その後、建緒組命も日の君と名乗るようになり、また
熊本も火の国と呼ばれるようになったとのこと。
天空からピラミッド型の山に火が降りてきたとか、実に謎めいた話だ。伝説に残っているくらいなので、おそらくは驚愕の出来事だったのだろう。
また、冒頭のパノラマ写真のP1、P2、P3の山の手前に丘陵地帯があるが、そこには数多くの古墳が存在し、古くから人が住み着いている地域ということも付け加えておく。

更に謎は続いていく

私は、この一列に並んだ3つのピラミッド型の山と、周囲の山々との位置関係に更なる不思議が幾つか潜んでいることに気がついた。
引き続き、報告していく。