天草諸島に沈む夕陽を見る

昨日の夕方、あてどなくポタリングに出ました。
一面に広がる梨畑、全て収穫の終わった梨の木の葉っぱが地味に美しかった。

梨園を過ぎて下った先が、立神峡熊野座神社です。
銀杏の葉っぱがパラパラと落ちる中、お参りしました。

立神峡の緩やかな川面には、色づいた葉っぱが沢山浮いてはいましたが、紅葉の見ごろまではもう少しのようです。

だいぶ影が長く伸びてきたので、沈む太陽を見るのも良いなと思い、氷川を左に見ながら海を目指します。
夕日を受けてススキの穂が美しい。

不知火海(八代海)に浮かぶ天草諸島の向こうに沈もうとする太陽がきれいだった。

不知火海に突き出た干拓地の端まで来ると、太陽が真っ赤に燃え、吉田拓郎の「落陽」の歌詞が頭に浮かぶ。
「しぼったばかりの夕日の赤が水平線からもれている 苫小牧発仙台行きフェリー・・・」
学生時代、飲み会になると、酔っていても、酔っていなくても、この曲を必ず熱唱する先輩がいたなぁなどと考えていると、太陽が島の向こうに沈んでいきました。

東を見ると、かすかに赤みを残した矢山岳や九州の脊梁の山地に夕闇が迫っていました。

八間川という川に沿って東へと進むと、冬鳥たちが沢山浮いてます。

彼らは車を恐れないくせに、自転車を見るとすぐに逃げていくのです。

西の方を振り向くと、宇土半島の三角岳が鍋の蓋のようなシルエットを浮かび上がらせていました。

明日もよい日でありますように。