八代平野より東方面を見る
私が自転車の旅を始めた要因の一つとして、地図を読んだり、実際の地形を見ること好きだったことがあげられる。
熊本県の八代平野で生まれ育ったのだけど、小川町(現宇城市)より、東を見ると、せいぜい標高300m程度の低い山が南北に連なっており、その向こうには500m程度の山の連なりがあり、更にその向こうには印象的な台形の矢山岳(869m)を中心とする山々がそびえている。
更にその背景には1000mを超える九州山地の山々の高みが望まれ、山並みが3層、4層と重なって見える地形となっている。
各層の山並みの間には砂川や氷川やその支流が流れており、それらの河川により、長い年月の浸食作用によって形作られた風景なのであろう。
我々は記念写真を撮るとき、身長の低い人が前列に、高い人が後列に並ぶことが多いが、一つ一つの山の高みを人間と見立てると、まさに記念撮影の風景のようで面白い。
そのように感じたのは、中学生の頃であり、それ以来、長年見続ける間に、それらの一つ一つの山を擬人化するようになり、そのうち、個々の山同士の相関性、具体的には、前後の山並みのピークやへこみ等の形状に相似関係がありそうなことに気づいたのである。
このことは、例えば地質的な要因によるなるべくして起こった現象なのか、単に人の脳の働きによる見え方、感じ方によるものか分からない。これから、私が不思議に思う地形の具体例について述べていくので、ぜひとも知見のある方の意見をうかがいたい。
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