どうしても欲しかったモノ2

数年前、栃木県で借家住まいしていた頃、冬になると、庭木にヒヨドリやオナガがやってきた。
木の枝に小さな籠を取り付けて、ミカンやリンゴを入れておくと、おそらく同じ個体と思われるヒヨドリが毎日のように食べにくるようになった。
だんだんなついて、軒下の物干しざおにとまり、部屋を覗いて餌を催促することもあった。
それでも、近づくことが出来るのは、さすがに3mくらいまでだ。
もっと近くで観察したくなって、双眼鏡を買おうと考えた。
また、自転車で出かけるときに持っていって、野鳥を観察するのも楽しいのではないかな。

ミカンをついばむヒヨドリ

ウェブ上でいろんなメーカーのカタログを調べていると、ニコンのミクロンという双眼鏡が目にとまり、一発でムネキュンとなった。
雨天では使えないとのことなので、バードウォッチングや自転車のツーリングに持ち出すには注意が必要だが、ギュッと凝縮されたような超小型の唯一無二のデザインに魅了されて、他の双眼鏡の選択肢は無くなった。

手のひらに乗っけると、かわいい。

ミクロンは1921年に誕生したらしいので、実に100年以上の歴史があるのだ。
しかも、基本的な構造は変わっていないらしい。
これは驚異的な話ではないか?

こうやって、見たり触ったりしていると、前回の取り上げたジュビリーとよく似ている。
一緒に並べてみるとこんな感じだ。

干拓地の調整池や干潟には、冬鳥たちがどんどん集まりつつある。
ミクロンを首にかけて、鳥を眺めるポタリングに出かけようか。