ウェアラブルスピーカーの試作~3つの試作の特性比較

最終試作と銘打って、第1~3弾を行ってきたが、第3弾の完成度が高いと評価しつつも、音質面で第2弾比較で物足りない印象を受けている。
そこで、今一度、同じ条件(アンプの設定や測定方法を合わせて)で3つの試作品の音響特性を測定してみた。

 

 

気になっている低域に着目してみるが、50Hz付近の音圧レベルについて、それよりも高い領域の平均的な音圧レベルと比較したときの落ち具合を確認する。

グラフ中の①②③をみると、②<①<③となっている。
③が最も大きい結果となった。
ここの値は小さいほど、低域まで伸びているといえるので、②が一番優秀で、③がいまいちということになる。

空気室の容量なども若干の差はあるものの、組み込む前の特性差はほぼ同等だったので、低音用のダクトを直接外に向けているか否かの差異が大きいと考えられる。

基本的には第3弾を踏襲しつつ、低音用のダクトを直接外部に出す構造を考えることにして、次の試作に向かうことにした。