山並みの不思議~八代平野の地形、最大の謎
これまで、八代平野の地形について、気づいたままに度々報告してきた。
最初は、どうせ、不思議な点を2,3か所程度見つけて、偶然の地形で結論付けて終わりになるだろうと思っていたのだが、あまりに不思議な点が多く見つかり、偶然で結論付けるわけにはいかなくなった。
ここいらで、今一度、おさらいした上で、更なる探求に進みたい。
しかしその前に、八代平野全体を俯瞰したときに、結局このことが最も壮大な謎ではないかと思い始めたことがあるので、今回それを説明したい。
八代平野に横たう特異形状の山
八代平野の北端、熊本平野との境に位置する雁回山(木原山ともいう)は、標高314mの低山ながらも、平野の中の独立峰のため、よく目立つ存在である。独立峰といっても、東西に低く長く地を這うような姿を横たえている。
また、竜峰山(517m)は八代市の市街から北東方向にある山で、鞍ヶ峰(489m)、竜ヶ峰(542m)とひと続きの山塊として、八代平野の東に竜の背のように、南北にこれもまた長い姿を横たえている。
竜の頭に見えるところが竜峰山なのだが、鞍ヶ峰、竜ヶ峰も含めた山塊をひっくるめて竜峰山と呼ばれている気がする。(少なくとも自分はそう思っていた)
雁回山と竜峰山は、横に長いだけでなく、見かけの形が左右対称に近いことも似ている点だ。
そして、この二つの山と東方に位置する矢山岳(肥後の小富士)は、八代平野の目印になるような特徴的な姿をした山ということもあってか、地元の人々によく知られている。
八代平野を俯瞰したときに現れる巨大な羅針盤
以前、山並みの不思議(実地検証2)で、日岳と矢山岳、Aの山とBの山が見事に重なるポイントがあることを現地確認したことを報告した。
このポイント付近を中心に、一定間隔(3860m)の同心円を描いた地形図が下である。
雁回山と竜峰山を結ぶラインから左(東側)に、ほぼ二重の円弧に沿った山並みが見られる。
また、円の中心より、水昌山や名称不明の「??」、「?」と記した山塊が細長い形で放射状に延びている。
これらは、何かの方角を示す羅針盤のように見えてしまうのだが、自然に出来たのであればどのような作用が働いたのであろうか?
隕石衝突クレーターか火山の外輪山か?それとも?
まず考えるのは、隕石衝突か、火山か、この2つのことだろう。
しかし、ネットで検索しても、八代平野付近に関して、そのような情報は見当たらない。
八代平野対岸の宇土半島の大岳が火山、三角岳が溶岩ドームという情報があるので、何らかの関連があるのか?
それとも、以前の投稿で天の川銀河と地形との類似性を指摘したが、重要な天体の方向へと導くまさに羅針盤の働きをする古代人が築いた地形なのだろうか?
次回投稿より、まずは、幾つかの仮説を立ててみたい。
最後に八代平野を3D化し、西方向から眺めたものを下に示す。
八代平野上空より東を望む 出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ね3D化、記号、文字を追記して掲載(高さ方向を2倍に強調)
最近のコメント