山並みの不思議(別の視点から検証してみよう1)

これまで、山々の形状やピークの配置の規則性などを見てきて、個人的には大きな発見だと思ってはいるのだが、人工的に作られた地形と仮定したとき「なぜ」そうなのかという部分がさっぱり説明できない謎だ。

サソリの地上絵??

そこで、もう少し大きな視点で見てみようということで、Bや3つのピラミッド状山周辺の地形で特徴的な部分に着目してみた。
このあたりの地形図を見て、どうしてもサソリの立体地上絵に見えてしまう。

出典:国土地理院「標準地図」と「色別標高図」を重ねて作成し、絵を追記

これだけで、地上絵だと言ってしまうわけにはいかない。
典型的なパレイドリア現象(※)だと言われそう。
※心理現象の一種。視覚刺激や聴覚刺激を受けとり、普段からよく知ったパターンを本来そこに存在しないにもかかわらず心に思い浮かべる現象を指す。
 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より抜粋

天の川銀河

サソリといえば蠍座。
古代遺跡と言えば、太陽の方向を示したものや星座を地に映したもの等、天文現象や天体とかかわりを持つものが数多く知られている。
例えば3大ピラミッドはオリオン座の三ツ星の配置を表したという説や、スフィンクスは獅子座と関連しているという説が有名なものだ。
さそり座というば、いて座とともに、銀河系の中心方向にあり、両星座付近は天の川がひときわ明るく輝いている。
残念ながら、久しく天の川を眺めていないのだが・・・。
そこで、ネット上で天の川の写真を眺めることになるのだが、銀河の中心は暗黒物質といわれるものが黒い帯の様に銀河を遮っており、そちらの方が、川のように見える。
冒頭の地形図と並べると、地上の川や谷が暗黒物質の帯となんとなく対応している気がしてきた。
これも、パレイドリア現象なのか?
冷静に科学的にみてみようじゃないか。

天の川と地形図を比較してみる

今後の分析に使用することを考えて、天文シミュレーションソフトを導入することにした。
「ステラナビゲータ11」というのがよく使用されているようなので、まずは無料の体験版を使ってみた。
天の川も実際の写真から作った画像を表示しているそうで高精細で美しい。
地形図も比較しやすいように、国土地理院地図の「自分で作る識別標高図」というメニューを使って、モノクロパターンの地形図を作ってみた。
ステラナビゲータ11で作った画像と地形図を上下に比較してみる。
右の列は類似箇所を書き込んだものである。
まずは、大まかな形が似ていると思うのだが、細かく見ても黄色い線で書き込んだところは似ていると思う。
これも主観が入るのでパレイドリア現象なのか?

出典:(上列)ステラナビゲータ11で作成し文字や図形を記入  (下列)国土地理院「自分で作る色別標高図」にて作成し文字や図形を記入したもの

 

さらに追及!

こじつけと言われないよう、つぎの点をもっと深く追求して次回報告だ。

  1. 星図(右上)の①は明るい部分の角っぽいところで、散開星団があるが、地形図(右下)の①は立神熊野座神社があるポイントに対応しているのではないか。
  2. 星図(右上)の②は丸い中に手のひらのような模様がある領域だが、地形図(右下)の②の山に囲まれた三角地帯に丸い環状の起伏がある領域と対応するのではないか。(三角の中に丸? これは都市伝説によく登場する1ドル札に描かれている絵のパターンみたいだ)
  3. 星図(右上)の③は銀河系の中心と言われている領域だが、地形図(右下)の蛇行する壁の③の位置と対応するのではないか。