ウェアラブルスピーカーの試作を振り返る(4)
デイパック型
ネックスピーカー型では、低音や振動を発生する部分の重さを耐え切れないと判断し、デイパックの様な形とし、重い部分は背中に配置することとした。
これまで、リュックサック型とかランドセル型と表現したことがあった。
L,Rのスピーカーはショルダーベルト上に配置し、低音と振動を生成する部分を背中に配置、低音用のバスレフのダクトを後ろから肩越し、または、脇の下を通過させて、耳のなるべく近傍に出口を持ってくるようにした。
まずは、既成のランニングバッグを購入し、それに部品を取り付けてみた。
低音振動ユニットは1個なので、2個の低音振動ユニットを搭載している最新の試作機よりも軽い。
以前の投稿で写真は出していると思うが、同じ構成で次々と試作してみた。
なんで、何回も作るの?と思われそうだが、レザークラフト作るのが楽しかったというのが一番の理由だ。
その中で、縦に揺れるようにした方が良いのか、横に揺らした方が良いのか、背もたれた時の背中の違和感は何とかならないかとか、試したい事をやってみた感じだ。
まとめ
重い部分を背負えば、肩が凝りにくくなり、長時間でも使えそうなことは分かったが、背中は丈夫に出来ているためか、振動を感じにくいことが分かってきた。
それと、背中に厚みのあるものが配置されると、ソファー等に持たれるとき、邪魔になってしまう。
形や大きさを工夫しただけでは、その点は解決できない。
まして、寝転んで使うのは無理だ。
あと、バスレフのダクト(チューブ)を闇雲に伸ばしてしまうと、周波数特性にチューブの長さに関連して特定の周波数にピークが生じ、人の声が響いたように聴こえる問題も判明した。
それでも、しばらくは、背中への部品配置をあきらめずに進んでみた。
つづく
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