天の川銀河とマウンテンサークル(9)

サークルセンターより竜峰山を眺める

八代平野を取り巻くマウンテンサークルと天の川銀河や星座についての不思議な関連を、北から東と順にみてきたが、マウンテンサークルの南端に位置する竜峰山について述べていく。

竜峰山については何度か取り上げてきたが、その名前と山の特異な船形形状から、りゅうこつ座や旧アルゴ座との関連についての私見を述べた。次の記事を参考願いたい。

<驚愕>八代平野の山並みは古代人が天球を模して造った!(6)

このときは、

紀元前24900年~24800年頃に天の川が地平と重なる時、例の日岳―矢山岳ラインとA山―B山ラインが重なる地点(北緯32度36分48.59秒、東経130度41分43.2秒)つまり、サークルセンターに立つと、南十字星が竜ヶ峰や竜峰山上空に半分だけ姿を見せているが、南十字星やその周辺の天の川の様子と地形の関連は見いだせないため、別の時間帯に表れるりゅうこつ座、旧アルゴ座やカノープスに注目した訳だ。

しかしながら、今一度、南十字星と竜峰山の関連の有無について考察してみたい。

南十字座と竜峰山

南十字座のアルファ星は、星座を構成する4つの星の一番南端、つまり、日本から見るとき一番低い位置に見える。
また、ほぼ銀河の赤道上に位置するため、紀元前24900年~24800年頃に天の川が地平と重なる瞬間には、アルファ星は地平線上にあり、見ることは出来ない。

この様子をステラナビゲータでシミュレーションしたものが下の図だ。

この絵に竜峰山、竜ヶ峰の図を重ねてみると次のように見える。

この時代にサークルセンターからは、南十字座の全体は見えないが、竜ヶ峰にほぼ垂直に突き刺さったような位置関係で輝くわけだ。

竜峰山、竜ヶ峰に隠れる十字の地上絵

竜峰山と竜ヶ峰を通る長大な尾根と左右に分かれる多くの尾根は、まさに、竜骨と直角に左右方向に組まれた肋材で構成された船を思わせる。

しかし、竜峰山の頂と竜ヶ峰近辺を結ぶ線と、そこから左右に延びる尾根で最も目立つものをなぞった線を描きこんでみると次のようになる。

これは、まさしく十字型であり、サークルセンターから、見える方向といい、見た目の大きさも南十字座との関連を強く感じる。
つまり、ここにも地上絵が隠れていたのだ。

古代に海洋を旅する者にとって、南十字座は南の方角を知る重要な星であったろう。
船を形どる竜峰山と竜ヶ峰の中に、南十字座が形どられていても不思議ではないと思う。

まとめ

マウンテンサークルと天の川や恒星との関連を調べる中で、新たに偶然とは思えぬ符合が数多く見られた。
ほんとうにたまたまそう見えるだけなのか?、偶然の一致なのか?、

世界中には我々の知識と矛盾するありえないような古代の遺物が現存する。
過去に文明は何度も滅んでいるという説もあり、もし、そうであれば、痕跡の多くは消えさっているだろう。
しかし、かすかにでも痕跡が残っているのであれば、それを糸口にたどっていけたらと思うわけです。

<おわり>