まくらスピーカーをつくる

ウェアラブルスピーカーの中身を枕に組み込んだらどんな感じだろうと思い付きでやってみた。

睡眠不足をかかえる人が多いと言われて久しいが、私も軽い睡眠時無呼吸と言われ、会社で昼間眠くてしょうがないことがよくあった。
それが、最近は更に寝つきが悪くなって、眠いのに布団に入ったとたん目がさえるというパターンが多くなった。
イヤホンで波の音やSPAミュージック等を聴きながら横になると眠りに落ちやすそうなので、最近はそうやっていたが、横向いて寝るとイヤホンがどうにも具合が悪い。
そこで、枕にスピーカーを組み込もうと思った次第だ。

使わなくなった古い枕の中のスポンジに溝を掘って部品を入れてみた。
部品配置を試行錯誤して変えながら、溝を掘りなおしたいたら、スポンジがぼろぼろになってしまい、なんとも凄まじい感じになった。

内部構造(下から見た写真)

Lch、Rchのスピーカーの振動板はスポンジ内部に置くとさすがに音がこもるので、スポンジの表面に見えるように配置し、覆うものはカバーの布だけとした。
振動板保護用の樹脂か金属のネットはつける必要があるが、とりあえず実験だ。

 

上(頭側)から見た写真

カバーをかぶせるとこんな感じ。

カバーをかぶせた

低音や振動、揺れが大きすぎると頭が揺すぶられて気分が悪くなるので、低音用のボリュームは小さめにしている。

ちょっと聴いてみた感じだとなかなか良い。
左右の音の分離が大きすぎる感じはあるが、イヤホンと違い、しっかり頭外定位しているし、慣れれば問題なさそう。
富田勲氏の「惑星」を聴いてみたが、宇宙に漂う感はなかなかのものだ。
これだと、しっかり眠れるかもしれない。

既に枕型のスピーカーは市場に色々出ているが、その多くは一応鳴ります程度のものだったり、骨伝導を利用したものや、薄さを追求したフィルムスピーカーを使ったものだったりするが、音質にこだわったように見えるものはあまりなさそうだ。
本格的なものもいくつかあるにはあったが、どうも現在は販売していない模様。

今回試作したものをしばらく試してみようと思う。