何が課題?(1/2)

2022年8月8日

いろんなネックスピーカーが世に出ているけれども、自分が期待することに対して何が足りないかといえば、第1には、ド迫力だろう。具体的には、低音の不足。
大きさや重量制限がある中では、左右に直径30mm程度のスピーカーを採用することとなり、致し方ないのだろう。
マスプロメーカーは如何に市場で受け入れられて、大量に売り上げるかという事が重要だから、コストや重量、大きさといった多くの制約が生じるのだろう。
自分用なので、自己満足でいいじゃないか、まずは、ド迫力の音を実現しよう。ということで、2020年の初頭から思いついた構造で試作を繰り返す日々に突入するのであった。
当時の高音質モデルと言われていたのは、JBL「SOUNDGEAR BTA」、BOSE「SoundWear Companion speaker」、ソニー「SRS-WS1」、シャープ「AN-SX7A」あたりだった。
前の2つは、スピーカーBOXの構造としては、バスレフ方式であり、バスレフポートによって、低音の増強を図っていた。
ソニー「SRS-WS1」はパッシブラジエータ方式、シャープ「AN-SX7A」はバスレフ方式とパッシブラジエータ方式を組み合わせた方式をとり、低音の増強と合わせて、振動効果による臨場感の向上を狙っていた。
私は、これらのモデルを実際に試聴し、ウェアラブルで使用する条件で、臨場感や音の迫力を求めるなら、振動の効果は必須だなと考えた。また、ソニー「SRS-WS1」とシャープ「AN-SX7A」を長時間使用し、何が課題なのかしっかり見極めることとした。