<驚愕>八代平野の山並みは古代人が天球を模して造った!(6)
竜峰山・竜ヶ峰の向こうに巨大なアルゴ船が現れる
りゅうこつ座は南天に位置し、南の方角に限られた時間だけ姿を現す。
りゅうこつ座の主星は、カノープスと言われ、全天では、太陽、シリウスに次いで明るい恒星だ。
南天の低い位置にしか現れないため、それを見ることができると運が良いとされる。
おそらく、いつの時代においても特別な星として扱われていたに違いない。
BC24900年の夜空をシミュレーションしたものが下図だ。
カノープスが南南西の地平に沈まんとするとき、巨大なアルゴ船が南の空に正立する絵となっている。
地形図や写真などから、竜峰山、竜ヶ峰の姿を抽出し、実際に見える大きさや位置に合うように星座図に描き加えた。
星座絵のまさに船底の竜骨の部分と竜峰山、竜ヶ峰が重なる。
そして、カノープスの軌道は竜峰山や竜ヶ峰の稜線上をほぼなぞるように移動(黄色のラインを参照)していくのだ。
りゅうこつ座はかなり南の空に位置するため、約25800年周期の地球の自転軸の歳差運動により、時代によっては、高い位置に見えたり、ほとんどが地平から出ない場合がある。
紀元前24900年頃は、天の川が地平線と重なる時代であるが、カノープスについていえば、最も高い位置に見える時期のようである。
りゅうこつ座と竜峰山・竜ヶ峰の見かけの大きさは同じ!
地平と山に隠れ、りゅうこつ座の全体は見えないが、コンピュータ上で、カノープスとθ星の間の角度を測ると約34°だった。
また、竜峰山・竜ヶ峰の端から端の見かけの角度を測ると、約33°である。
それぞれ、多少の誤差はあるとはいえ、見かけ上、大きさは同じに見えると言っても構わないと思う。
まとめ
日岳―矢山岳ラインとA山―B山ラインが重なる地点、北緯32度36分48.59秒、東経130度41分43.2秒の地点に立って、八代平野南側の竜峰山と竜ヶ峰の山並みを見るとき、りゅうこつ座はこれらの山並みの背後を移動し、カノープスは山の稜線に沿うような軌道で動いていく。
超古代人は山の稜線とカノープスの位置関係や見かけの距離を観測し、何らかの情報を得ていた可能性がある。
竜峰山と竜ヶ峰の形状は船を伏せた形でその稜線は竜骨とみなすことが出来、りゅうこつ座と竜峰山・竜ヶ峰に見かけの大きさもほぼ同じである。
これらのことから、竜峰山と竜ヶ峰はりゅうこつ座を地上に映した地上絵の可能性がある。
<<つづく>>
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