加速度センサーを使ってみる(3)

前回、振動生成部に加速度センサーを貼り付けた場合と、柔軟BOXに加速度センサーを貼り付けた場合について、3軸方向の加速度をモニターしようとしているところまで説明した。

fuiigoの説明の中で、
・振動生成部は、40Hz あたりのかなり低い周波数で振動(揺れ)を生成する
・柔軟BOXは、40~120Hzあたりの周波数で振動を生成する
という主旨のことを書いているが、手で触れたり、実際に装着した状態で感じる事実からの説明だ。

このことを確かめてみようということで、入力信号も40Hzの正弦波と100Hzの正弦波の2種類について調べてみることにした。

40Hzの正弦波を鳴らした場合

いいかげんなことに、信号のレベルは適当ということで申し訳ないが、加速度センサーの貼り付け位置と出力波形は下のようになった。

Aは振動生成部の樹脂の箱の表面に振動センサーを貼り付けているが、樹脂の箱の中で蛇腹に着いたおもりが40HzでY軸方向(写真の上下)に動いている。
右の波形には、予想通り、Yの波形が大きな振幅を示していることから、上に書いた動きを裏付けている。

Bは振動センサーを柔軟BOXに貼り付けた場合だ。
右の波形において、Yは振動生成部が生成したY軸方向の振動がそのまま伝達してきたものと考える。
Xにも、Yより小さめの正弦波が現れているが、これはなんだろう。
センサーの取り付けが少しずれて、センサーのX軸方向の成分として検出されたのかもしれない。

100Hzの正弦波を鳴らした場合

同様の取り付け条件で、音の周波数を100Hzにして鳴らした結果が下である。

Aの結果を見ると振動生成部では、100Hzの振動はほとんど発生しないことがわかる。

Bの結果は柔軟BOXにおいて、振動が発生していることがわかる。
振動はスポンジが呼吸するように、わずかではあるが膨らんだり縮んだりする動きをするのかとイメージしていた。
Z軸方向に大きな振幅の振動がみられるのは、上記のことを物語っているのではないかと考えるのだが、X軸方向にも大きな振幅の振動が検出されているのはなぜだろう?
これもセンサーの貼り付けがずれたのか?

まとめ

わからない現象もあるが、振動センサーをきちんと取り付ければ、fuiigoのどこでどれくらいの振動が発生しているかの検出は出来そうな感触がつかめた。
引き続き、開発に加速度センサーを活用できるようトライしていきたい。