自転車徘徊紀行(第34話)行く鳥、来る鳥
最近は、ポタリング程度の走りしかしていないが、それはそれで楽しんでいる。
数日前に町はずれの空き地の横を通りかかったとき、小さな黒い鳥が視界を横切った。
直感的に、ツバメだと感じたのだが、そのとおり。
もう一羽、地面にいるのを見つけた。
3月中旬なのだが、飛来が少し早くないかな?
しかし、ネットで調べると、九州では、2月下旬から3月上旬あたりに飛来するみたいなので、とっくに来ていたのかもしれない。
ツバメを見かけると、南方の国から長い距離をかけてやって来たのだねと、いじらしく思えてくる。
そして、春が確実に近づいてきていることを感じて、明るい気持ちになるのである。
そして、ツバメと入れ替わる様に、川や池や干潟であれほどたくさんいたカモたちが、少しづつ数を減らしていることに気づく。
カモたちは種類にもよるようだが、カムチャッカ半島や極東の方へ旅立つものが多いようで、渡りのシーズンが始まっているらしい。
カモたちといっても、結構色々な種類のカモが混在していている。
そして、感心するのは、違う種類同士でも、特に争う様子はなく、平和に暮らしている点だ。
このあたりは見習わねばなるまい。
と思っていたが、そうでもないらしく、餌の取り合いなどで結構争っているらしい。
自転車で通りすがりで見るだけなので、たまには立ち止まって観察しなければ真実は見えないということだね。
3月に入ったばかりの頃、とても天気が良くて暖かい日があった。
宇城市を流れる砂川の岸辺では、実にのんびりと休んでいる多くのカモたちが見られた。
これからの渡りに備えて、羽を休めているのだろう。
なぜか、多くが同じ方向を向いて休んでいる。
無事に北の国へたどり着いて、秋になったら元気に戻って来いよと心の中で願うのでありました。
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