【続々報】ウェアラブルスピーカー発表

「ひごもっこすん2号」は、どこかで見たような資料を持ち出してきた。

なるほど、四角い箱にくっついていた黒いスポンジのチューブは、てっぺんの穴から60~300Hzの低音を出し、40~120Hzの振動を生む部分なのだね。そして、四角い箱には、20~40Hzの揺れを感じさせる仕組みが入っているらしい。

なるほど、なるほど。しかしだ、これは私が考えたものとほとんど一緒じゃん!
横目で特許証の出願日を見ると、私が考案して喜び勇んでブログに書いた日より早い!くっそー。
と心の中で叫びつつ、冷静を装いながら、四角い箱の中身の詳細を問うた。

奴は次の図面を出してきた。

 

 

なんか見覚えがあるぞ。
黄色い部屋と水色の部屋がスピーカーの振動板で分離されており、スピーカーの振動版の動きが、黄色の部屋にある
重りを付けた蛇腹を揺らすんだな。
そして、水色の部屋がバスレフのダブルバスレフの第1空気室に相当し、スポンジが第2空気室に相当するのだ。
なるほどなあ、と感心している場合ではない。
私のアイデアを奴は先に商品化してしまったのだ。

まあいい、このくらいにしておいてやろう。
と言いいかけたとき、奴は頼みもしないのに、左右のスピーカーの分解図を出してきた。

ふん、これはただの密閉型のボックスだな。

私は構造を説明しろと自分から言い出しておきながら、
「能書きは十分だ。音を聴かせてもらおうか」
と偉そうに要求するのであった。

<つづく>