ウェアラブルスピーカーの試作~最終の第1弾 評価結果

外観は図体が大きいことを除けば、そこそこカッコよくできたと個人的には思う。★課題

・本体の長さは可能であれば短くしたい。

それでは、音質など他の要素はどうだろうか?

音質

音圧の周波数特性を測ってみた。

 

まあまあかな。
測定した状態は下のように椅子にかけて、背もたれの上、高さ5センチのところにスマホのマイクがくるようにして、オーディオ測定ツールのKRKのスマホアプリで5回周波数スイープ(22~22kHz)して測定した。

ポイントの低音は、60Hz付近までそこそこ出ている。
それよりも、低い帯域はうまく振動で表現できていてる。

★不満な点

1.左右スピーカの取付位置が、下方過ぎて音声の明瞭度が少し落ちている。
おそらく、周波数特性の1kHz 付近から3kHz付近がやや凹んでいるが、このあたりに表れているものと推察する。

2.ドラム等の「ドン」というアタック音で、少し歪む。予想していたことだが、軽量化とのトレードオフで判断しないといけない。

装着性など

本体のサイドを大きくカットし、中の柔軟BOXのスポンジが見えるようにした。

これは、本体が身体に沿って曲がり密着することを意図して行ったものだが、効果的に働いていると思う。
完全にくの字に曲がるとBOXとして機能しなくなるが、身体に装着した状態でそのようなことはありえないので、実用上問題ないはず。
ただ、スポンジむき出しは、ホコリがたまったり、ちぎろうと思えばちぎれるなどの点で良くないかもしれない。

★課題

・内部をむき出しにせず、身体への密着性を確保する

ハーネスの長さ調整や位置調整に、Dカンやナスカンを使用したが、自分以外の体の大きい人や小さい人が使うことを考えると付けてよかったかなと思うし、夏場と冬場で着ている服によっては、調整が必要そうだ。

また、意外とデザインのワンポイントになって良い。

第1弾まとめ

途中で挙げた不満な点と課題を第2弾で解消すべく、設計に着手するのでありました。

  1. 左右スピーカの取付位置アップ
  2. アタック音での歪(軽量化とのトレードオフをどう考えるか?)
  3. 身体への密着性を確保する外装設計
  4. 可能であれば本体長さを短く