ちっちゃいエキサイターを試す
ウェアラブルスピーカーで振動の効果を利用しているが、「机の上や壁に取り付けるとそこから音が出ます」といった振動スピーカーを試したことがなかった。
マクアケなどで、時々、振動スピーカーのカテゴリーの製品が公開されて、結構なサポーターを集めているので、自分でも試してみたいなと思っていた。
製品を探して購入しようかとも思ったが、時々、通販で利用している横浜ベイサイドネットさんで、別のスピーカーユニットを購入する機会があったので、ついでに、振動スピーカーに使われているスピーカーユニットを買ってみた。
DaytonAudioのスピーカーユニットで、エキサイターと呼んでいるようだ。
DaytonAudioは大変多くの品種のエキサイターを販売しているが、私が購入したものは、現在はお取り寄せ中になっている。
Dayton Audio DAEX-13-4SM|横浜ベイサイドネット (baysidenet.jp)
データーシートは、
DAEX-13-4SM Haptic Feedback and Audio Exciter 13mm 3W 4 Ohm Specification Sheet (baysidenet.tv)
触覚フィードバックシステムの作成にも最適と書いてあるようにとてもちっちゃい。
エキサイターは振動板の無いスピーカーユニットみたいなもんで、貼り付けた机や壁を振動板の代わりに振動させて音を出す仕組みと考えれば良いと思う。
しかし、貼り付ける相手によって、きっと音質は変わるし、変に波打ったりしたら、歪んだ音になって良いことないよねと思っていたが、聴いてみたら意外と使えると思ったので報告したい。
まずは、手始めに面積の異なるPPの板にエキサイターを貼り付けて音圧の周波数特性をとってみた。
PPの板は次の大きさの異なる3種類を用意した。
①5cm×5cm
②12cm×14cm
③25cm×14cm
下の写真は①にエキサイターを貼り付けて、②③と重ねている。
エキサイター部をつまんで、サイン波のスイープ信号を鳴らしながら、PPの中心から垂直に15cm離れた位置のマイクで音をひろった。
エキサイターを張り替えながら測定した各PP板の特性は以下の通り。
PP板の前と後ろの音圧は逆位相なので、板の面積が小さいと、後ろの音が前面に回り込みやすくなり、前と後ろの音が打ち消し合うことになる。
普通のスピーカーユニットをバッフル板やボックスに入れずに裸の状態で音を聴く感じだと思う。
それは、低い周波数の音ほど顕著で、上記のグラフにおいて、PP板が小さいほど、低い帯域の音のレベルが下がっていることからも判る。
③くらいになると、シャカシャカ感が減って、だいぶ聴きやすい音に感じる。
思ったよりもまともな音なので、いろんなものに着けて特性を取ってみようと思う。
もしかしたら、ウェアラブルスピーカーで使用するメリットが見いだせるかもしれない。
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